肌荒れの原因はズバリ、「不健康な肌」なのです。美しい肌を作るためには、まず「健康な肌」であることが一番の条件になります。

顔のスキンケア湿疹・かゆみ・赤み・乾燥などの症状がある肌に対して、自己判断でケアを続けていると、美しい肌どころか更に肌荒れを悪化させてしまうことになります。

しかも、肌荒れというものは外的な原因よりも、むしろ体の内部の問題が肌荒れとして表面化している場合もあります。例えば、「ハウスダストが原因だと思っていたら、実は内臓疾患が原因だった・・」なんてこともあるわけです。

お肌は、部分的に気にするだけでなく、身体全体をチェックすることが大切です。赤くなっていないか、湿疹やむくみはないか、かゆみなのか痛みなのか・・細かくチェックして、皮膚科での問診時に申告してください。

【肌荒れの原因の例】

(1)じんましん

■非アレルギー性のもの
[原因]
・気温差 ・ストレス ・強い日光(紫外線や赤外線) ・物が接触した刺激

■アレルギー性のもの
[原因]
・風邪などの感染症 ・内臓の炎症 ・食品 ・ダニやほこり ・薬類

(2)かぶれ【接触皮膚炎】

[原因]
・ひたい(シャンプー、リンス、毛染め液、パーマ液、整髪剤など)
・耳(イヤリング、メガネ、化粧品など)
・顔や首(化粧品や塗り薬など)
・手(洗剤、植物、ほか手に触れるすべての物)
・陰部(生理用品、避妊用具、塗り薬、衣類など)
・足(靴、塗り薬、貼り薬など)

(3)アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、誰にでも起こるものではなく、アトピー素因を持っている人が発症します。

体のスキンケア肌のうるおいを守る「角質細胞間脂質」という脂肪が少ないために、異物の侵入を防ぐバリア機能が低下し、ささいな刺激で炎症を起こしてしまうのです。

また、アレルギーを起こす物質(IgE抗体)を作りやすい体質です。
[原因]
・ダニやハウスダスト ・卵、牛乳、大豆製品 ・石鹸や洗剤類 ・ひっかき癖 ・ストレス ・汗

(4)脂漏性皮膚炎

脂が漏れる・・と書くように、皮脂の分泌が盛んな場所に湿疹ができる肌荒れです。
[原因]
誰の肌でも、皮脂の多い場所にはマラセチアという常在菌がいますが、皮脂が過剰に分泌されると、その菌が増えすぎて身体が炎症反応を起こします。赤いブツブツができて、皮膚がボロボロ剥がれます。

頭や額ができやすい場所ですが、背中の上部、耳の穴、胸、おへそ、わきの下にも多いです。

(5)単純疱疹(ヘルペス)

単純ヘルペスというウイルスが原因です。大きめの水ぶくれの症状が出ますが、口びる、性器、歯茎や口の中の粘膜に現れます。感染源は、唾液や性行為などです。

通常はウイルスがいても発症はしませんが、発症の原因になるキッカケがあります。
・疲労 ・ストレス ・日焼け ・発熱など、身体の抵抗力が弱まった時に発症します。再発を繰り返すのが特徴です。

(6)帯状疱疹

足のスキンケア子供の頃に多く人が「みずぼうそう」にかかりますよね。実はその水痘ウイルスは、神経節に潜伏してずっと生き残っているんです。

それが大人になって、過労・ケガ・手術・放射線照射などで体の抵抗力が弱まった時に、ウイルスが再び活発になることが原因で発症します。

症状は、小さな水ぶくれや赤いブツブツが帯状に現れるもので、ひたい・まぶた・お腹・胸・背中にできやすいです。治療が遅れると、皮膚の見た目が治っても辛い神経痛の症状が残ってしまうので、早めに治療しましょう。
では以上ですが、こうして見てくると、共通するのは生活習慣の乱れ・・ということが分かりますね。

好き嫌いせず栄養のバランスが良い食事を摂り、ストレスをためないようにして、適度な運動も心がけ、免疫力(身体の抵抗力)を高めて維持しておくことが大切なのです。




 

肌荒れの原因・皮膚病の原因とは」の解説ページです。