あなたの顔や肌にシミができる原因ですが、これは外的・内的の二つの原因があります。
紫外線にはUV-AとBの2種類がありますが、シミの原因は、波長が短く表皮の層を破壊するUV-Bのほうです。(ちなみにUV-Aは波長が長く真皮の深い層まで届いてシワの原因になります)
紫外線のUV-Bを表皮が受けると、ガンなどから身を守るために「メラノサイト」という細胞が黒いメラニン色素を作るのです。
これがいわゆる「日焼け」で、皮膚に色を付けて紫外線がそれ以上皮膚の奥に入ってこないように守るための機能なんですね。
年齢が若いうちは、軽い日焼けをしてもシミの原因にはなりませんよね。これは、皮膚の新陳代謝(ターンオ-バー)といって、細胞が入れ替わってくれるからです。
黒い色が付いた細胞は、アカになって剥がれ落ちて、白い新しい皮膚に生まれ変わってくれるからです。皮膚の新陳代謝はだいたい45日です。二回くらい入れ替われば、つまり90日(3か月)あれば、元のキレイな白い肌に戻ります。
【顔や肌にシミができる内的原因】
若くて健康な方は、新陳代謝で何とかシミの原因を防げているのですが、これが30歳を過ぎてくると・・・あるいは10代・20代でも、生活習慣の乱れでホルモンバランスが崩れていたりすると、この新陳代謝が上手くいかないのです。
それで黒いメラニン色素が沈着して、シミとして残ってしまうんですね。これが内的な原因です。
もちろん若くて健康な方でも、日光を浴びながら一日中外で生活するような方は、新陳代謝が正しくても間に合わず、シミになってしまいます。
そして、他にも内的原因はいくつかあります。
(1)炎症後色素沈着
ニキビやヤケド、湿疹・アトピーなどで「メラノサイト」が活性化されてしまい、その結果メラニン色素が発生沈着してシミの原因になってしまいます。紫外線を浴びたり新陳代謝の低下で、シミが濃くなります。
(2)そばかす「雀卵斑(じゃくらんはん)」
日本人には少ないですが、遺伝的に色白の方は、ほほと鼻に点々とシミができやすいです。4歳くらいから出始めて、紫外線を浴びると濃くなります。
(3)肝斑(かんぱん)
顔に左右対称にできるシミで、ほほや口の周り、額にできやすいのが特徴です。原因は女性ホルモンのアンバランスですが、妊娠した後や30歳代の女性に多く見られるシミです。これも、紫外線を浴びたり新陳代謝の低下でシミが濃くなります。
内的原因の根本は、やっぱり生活習慣なのです。
自律神経やホルモンバランスが崩れる原因は、栄養のバランスが悪い・睡眠不足・運動不足なのです。
顔や肌にシミができる原因をまとめると、「紫外線UV-B・栄養のバランスが悪い・睡眠不足・運動不足」ということになります。それだけ気を付けたら、シミの原因は防げますし、健康にもなれるわけです♪