健康とは肉体的、精神的、社会的に良好な状態のことです。

栄養学とは、食物に含まれる栄養素を知るだけではなく、食と健康の関係を考える学問です。

健康について、世界保健機関(WHO)では「肉体的、精神的および社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病または虚弱ではないというだけではない」としています。

栄養学では、食生活について体の健康だけではなく、精神的な健康や社会的な状態までを広く視野に入れて考えることが大切です。しっかり栄養を取らなければ、精神面にも悪影響をおよぼすからです。

栄養とは食生活を通して小健康度を高めること

日々の食事で必要な栄養素が満たされていないと、活動力が低下するだけでなく、感染やストレスヘの抵抗力が下がり病気になりやすくなります。

病気や不調のあるときは、それに応じた栄養条件を考えた食事をすることが、回復を速めることにつながります。

一方、食生活はその地域の気候や風土に強く影響され、社会や経済の状態にも左右されています。色々な条件下で、どのように健康度を高めていったらいいかを知ることも必要です。

栄養の目的意識は時代とともに変わる

わが国の食生活は、戦中、戦後の食糧不足の時代から満ち足りた時代へ、さらに物余りの時代へと短い年月に大きく変化しました。

かつては、生きるため、体位・体力向上のための栄養であり、栄養欠乏症への対策が重視されました。その後、社会・経済の発展、科学技術の進歩により食生活は豊かになりましたが、一方で食べすぎや栄養のアンバランスも起きています。

今日では、栄養の目的は、健康増進と生活習慣病対策に重点が移りました。

急速に高齢化が進む中、医療の現場でも、栄養の理論にもとづいた食事療法などが積極的に取り入れられています。

栄養学と関連する学問領域

栄養学は医学、生理学、生化学、薬学、スポーツ科学などの分野をもとに食と健康を考える基礎分野と、それを実際の食生活に活かしていく応用・実践分野の両面から成り立っています。

その実践には自然科学だけでなく、社会科学の幅広い知識が求められるのです。

病気の原因と生活習慣の改善

外部環境要因、遺伝要因、生活習慣要因が、糖尿病、高血圧症、がん、脳卒中、心臓病など多くの病気の発症や悪化に深くかかわっています。

様々な病気は生活習慣病という観点でとらえることができ、生活習慣を改善することで、病気の発症や進行を予防することが可能です。健康な生活と病気の予防のために、各人が生活習慣の改善に主体的に取り組む必要があります。




 

健康と栄養の定義」の解説ページです。