生理の時に飲むお薬をご紹介していきますが、お薬は症状に合わせて適切な物を選ばないといけません。
例えば、「生理痛・経血が多い・無月経」では、まったく原因も対処法も違ってきます。間違ったお薬を飲んでしまったら、さらに今の症状がひどくなってしまいます。
そして、どんなお薬も100%副作用があります。自覚症状があるもの、ないものがありますが、自覚症状がない副作用ほど怖いのです。
それらをしっかり学んだ上で、お薬も上手に活用していきましょう。
そして、お薬だけでは「根本原因は治っていない」ということも、しっかり理解しておかないといけません。
ホルモンバランスが乱れたり生理痛が起こったりするのは、あなたの生活習慣が悪いからです・・そんなお話も最後にいたします。
では、たくさんあるお薬の種類・効果・副作用などを見ていきましょう。
【生理の時に飲む鎮痛薬】
生理痛がガマンできない時、あなたはまず市販の鎮痛薬を飲んでいますね。
もちろん、手軽に買えてすぐに痛みを消せるお薬を欲しがるあなたの気持ちはよく分かります。でも、市販の鎮痛薬はただ単に痛みを感じさせないように、神経を麻痺させているだけなのです。
頭痛・腹痛・腰痛・歯痛などと共用の、単なる痛み止めなんです。
こういうお薬を常用していると、根本原因が分からないままさらに悪化してしまい、あるいは自律神経のバランスが崩れて免疫力が落ちたりします。
30代後半以降の方ならば、癌などのリスクも高まります。
絶対に常用するのは止めて、根本療法を学んでください。とても危険な対処法です。
そして、病院での鎮痛薬ですが、これも根本原因は治っていませんが、プロスタグランディンというホルモンの分泌を抑える合成阻害薬なので、まだ市販品の鎮痛薬よりはましです。
ですが、やっぱり本当の根本原因は治していないのと、胃腸障害などの副作用があります。
【生理の時に飲む漢方薬】
生薬やエキス剤として処方されます。生理不順・生理痛・むくみ・更年期障害などに効果があります。
漢方の考えでは、血液循環が上手くいっていないことで起こるという観点から、血行促進とホルモンバランスを整える成分で構成します。
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・加味逍遥散(かみしょうようさん)
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・温経湯(うんけいとう)
が生理の時に飲む漢方薬になります。
漢方薬は副作用が少ないですが、それでも胃腸障害が起こる場合があったり、効果も強くはありません。体質によっては合わない場合もあります。
西洋医学のお薬と合わせて処方される場合が多いです。
【生理の時に飲む利尿薬】
月経前症候群による、むくみに効果があります。その名の通りオシッコをたくさん出すお薬です。つまり血液中の水分をとにかく出してしまいますので、副作用があります。
低カリウム症・不整脈・脱水などで頭がボーッとしたりします。
【生理の時に飲む精神安定薬】
精神的なストレスは、ホルモンバランスにとても大きな影響を与えます。ストレスが原因で、無月経・過少月経・過短月経、月経前症候群によるイライラや頭痛が起こります。
それを精神安定薬で症状を緩和します。
体質との相性が悪いと、高プロラクチン血症になり月経が止まってしまったり不正出血が起こることがあります。
そして、このお薬は依存性があるので注意が必要です。
環境の改善や精神的な認知療法によって、しっかり根本から解決しないといけません。
【生理のお薬・エストロゲン&プロゲステロン】
エストロゲンとプロゲステロンは、女性ホルモンの大切な二本柱です。
無月経や過多月経・生理痛・子宮の病気など、女性特有の病気の原因は、ほぼこの二つのホルモンが関係しています。多すぎても少なすぎてもいけません。
この二つをバランスよく補充する必要があるのは、多くの場合、無月経です。
ダイエット・ストレス・激しい運動・早期閉経による無月経です。女性ホルモンをバランスよく補充してきながら、生理を正しいリズムで作っていきます。
偏って摂りすぎると、子宮ガンや乳ガンの確率が高くなります。
【生理のお薬・Gn-RHアゴニスト】
過多月経や過長月経の時に使われるお薬です。つまり、生理の時に経血が多すぎたり期間が長すぎて生理痛もあるような場合です。
生理の作用が強すぎるわけですので、それを抑えて閉経する方向に持って行くわけです。
ただし、そうしてしまうとエストロゲン・プロゲステロンのバランスが崩れて足りなくなり、更年期障害の症状が副作用として起こりやすくなります。
のぼせ・多汗症・骨粗しょう症・髪や肌荒れの原因になります。
【生理のお薬・ピル】
目的や作用はGn-RHアゴニストとほぼ同じになります。排卵が止まるので避妊もできるわけですが、副作用があります。頭痛・吐き気・体重増加などが起こります。
また、血栓をつくりやすいので、血栓症・糖尿病・血圧が高い人・たばこを吸う人は危険です。
【生理のお薬・排卵誘発剤クロミフェン】
排卵が正常に起こっていないことが原因の無月経・頻発月経・不正出血・過長月経の場合に使われるお薬です。
副作用ですが、顔が赤くなる・頭痛や嘔吐・卵巣のはれなどを起こすことがあります。
では以上が、生理の時に飲むお薬の解説でしたが、忘れてはいけないのは、お薬で症状を抑えても「根本の原因は治っていない」ということです。
生理のトラブルや婦人病は、ほぼ100%がホルモンバランスの乱れが原因で起こっているのです。それを治さないでお薬に頼るのは、非常に危険なことなのです。
それはズバリ、あなたの生活習慣なのです。食べ物・飲み物・睡眠・運動の過不足・ストレスです。特に食事は気を付けてください。
例えば、解説の中で「エストロゲンとプロゲステロンのバランスが大事」とお話しましたね。
実は、ゼノエストロゲンという女性ホルモンの偽物が、ちまたの食べ物の中に多く含まれているのです。
インスタント食品・レトルト食品・合成調味料や保存料などの添加物です。あるいは、家畜に食べさせる飼料にも大量に含まれていたり、ホルモン注射もされています。その家畜の肉にも蓄積されているのです。
ほかにも、ジュース・コーラ・お菓子などなど・・・現代人の身の回りには、悪い要素があふれているのです。
だから逆に、昔は生理痛や不妊症なんてほとんどなかったんです。
生理痛は、食事・ストレス・睡眠・運動のバランスを正しく整えたら治ってしまうんです。子宮筋腫も内膜症も、自分で治せる病気なのです。
>> 生理痛や生理不順になる体質を根本からキッチリ治してしまう方法!