子宮内膜症は、進行してしまうと癌や不妊症になる怖い病気です。必ず前兆や症状がありますので、見逃さないでガマンしないで早く治療していきましょう。

そして、子宮内膜症は自分でも治せる病気なので、しっかり学んでください。生理痛でお腹を触っている画像

このページでは、子宮内膜症の状態・原因・治療法について解説していきます。

【子宮内膜症の症状】

「生理の度に痛みがひどくなってるような気がする・・」「経血の量が多くなってきた・・生理が長引く・・」「赤ちゃんがなかなかできない」という症状は、子宮内膜症の特徴でもあります。

20代から多くなってくる病気です。

子宮の内の膜というのは、とても特別な膜なのですが、受精卵を受け止めて着床させ育てていくために、とても柔らかく優しいベッドのような厚い膜なんです。

しっかり機能させるために、定期的に新しい膜に入れ換えてあげる作業が必要なわけですが、それが生理なのです。膜をはがすので経血とゼリー状の物が出てくるわけですね。

ですが、その膜が子宮以外の場所にもできてしまうのが、子宮内膜症なのです。

例えば、膀胱(ぼうこう)の周りであったり、腸の周りであったり、時には肺にもできてしまうことがあります。

そうなると、生理のたびにその部分の膜がはがれて出血するわけですから、とうぜん激痛が走ります。そして、通常のように子宮頸管から経血や剥がれた膜が排出できないので、お腹の中にたまって血豆のようになってしまうのです。

それが炎症を起こしたり、周囲の組織とくっついたり剥がれたりを繰り返して痛みを発生させます。

ですので、生理の時だけでなく排便・排尿の時に痛かったり、慢性の腰痛が起こったりする症状もあります。子宮内膜症の痛みはとても強く、お腹の底がしぼられ引きちぎられるような強烈な痛みです。

【子宮内膜症の原因】

子宮の構造と生理の解説画像

経血は、子宮内膜の細胞も含んでいるわけですが、その経血が卵管を逆流して卵管采からお腹の中に漏れてしまうことがあります。

その漏れた経血がお腹の中の他の臓器に付着し、そこで子宮内膜細胞が増殖して膜を作ってしまうわけです。

逆流してしまう原因は、やっぱり「過多月経」です。生理が長引いている・・もともと経血の量が多い・・

あるいは、子宮頸管の通路が狭くて正常に排出できない・・

ということが原因になります。

そして、それらの根本原因はホルモンバランスなのです。生理を調整するのはホルモンの役割です。そしてさらに、そのホルモンバランスを整えたり崩してしまう原因が、ストレス・食べ物・飲み物・運動・睡眠などの生活習慣なわけです。

【子宮内膜症の治療】

子宮内膜症の治療にはいろんな方法があります。

ホルモン剤でバランスを整える治療、鎮痛剤で痛みを回避するだけの対処療法、手術療法、自分で生活習慣を整える民間療法です。

生理不順と生理痛を治した人の写真

ホルモン治療では、GnRHアゴニストとダナゾールというお薬を使い、ホルモンバランスを調整します。GnRHアゴニストは卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンの分泌を止めて、閉経に近い状態にします。

ダナゾールというのは男性ホルモン系のお薬で、女性ホルモンに対抗して排卵を抑制したり、直接的に子宮内膜に作用するお薬です。

ただし、お薬ですので副作用があります。更年期障害と同じように、イライラ・めまい・動悸や息切れ・多汗症・のぼせ・骨粗しょう症などを引き起こします。

そして当然、お薬を止めればまた症状が再発します。根本原因を治していないからです。お金もかかります。

次に手術です。手術は、病巣だけを取り除いたり癒着を焼き切ったりするだけの保存手術療法と、卵巣や子宮などを全て摘出してしまう根治手術療法があります。

保存手術療法は、薬物治療と同じく根本原因が治っていないので再発する可能性が高いです。そして、根治手術療法であれば全摘出してしまうわけですから当然、赤ちゃんは産めない体になってしまいます。

だから、大事なのは根本原因を治すことなのです。

子宮内膜症の原因は、あなたの生活習慣そのものなわけですので、あなたにしか治せない病気なのです。それをしっかり受け止めてください。

ストレス・食べ物・飲み物・運動・睡眠が悪いから、ホルモンバランスが崩れて起こっているわけです。

ホルモンって食べ物にも含まれているのを知ってますか?

もちろん「焼肉のホルモン」ではありませんよ(笑)

夫婦と子供で食事している風景の画像写真じつは、添加物・インスタント食品・レトルト食品・合成調味料・着色料・保存料・ホルモン注射された家畜の肉や乳製品などに、ホルモンが含まれているのです。

それも、良いホルモンではなく、悪いホルモンなのです。

女性ホルモンの代表格は「エストロゲン」ですが、ちまたの食べ物には「ゼノエストロゲン」という偽物の女性ホルモンが大量に含まれているのです。

アメリカでは、なんと3歳の子供までがすでに初潮(初経)を迎えるような異常事態になっているのです。

天然の食材・天然の調味料を使った食事を食べてください。お米・野菜全般・きのこ類全般・海藻類全般など植物性を中心にして、お菓子やジュースも天然性の物を選びましょう。

食事は、健康美容の全ての基盤なのです。

 >> 生理痛や生理不順になる体質を根本からキッチリ治してしまう方法!




 

子宮内膜症の症状と原因と治療」の解説ページです。