生理での出血は、1回の周期で50ミリリットルから150ミリリットルが正常です。
と言っても、全量を計測することなんて不可能です。あなたが悩んでいる生理での出血は、「量が多い」「長い」「不規則」「異物が混じる」ということだと思いますので、いくつかの目安をお話していきましょう。
まず、出血の量が多い症状を「過多月経」と言います。量は一回の生理の中でも変動があって、2・3日目が一番多くなるのが正常です。
過多月経かどうかは、その一番多くなる日の量で判断します。
過多月経の目安としては↓
・ナプキンを1時間ごとに取り換えないと追いつかない
・外出がおっくうになるほど多い
・トイレに座った時にサーッと流れるくらい多い
・2センチ大くらいの血のかたまりが二日間以上続く、生理四日目以降も続く
というものです。とくに、血のかたまりが続いて出るのは典型的な過多月経の症状です。
ただし、生理の出血の中には、ツブツブで米粒くらいの大きさのかたまりが混じることがありますが、これは正常です。生理というのは、古い子宮内膜をはがして新しくするので、不要な粘膜は剥がれて出てくるわけです。
普通は、その粘膜は卵巣から出る酵素で溶かされて子宮頸管を通りやすくするのですが、完全にはサラサラにはならず、多少のツブツブは残ります。
しかし、ホルモンバランスが悪くて酵素が足りないと、ゴロゴロと粘膜がそのまま出ようとします。過多月経になりますし、生理痛にもなります。
過多月経になる他の原因もたくさんあります。
黄体機能不全で黄体ホルモンが不足して弱かったり、卵胞ホルモンが多くて強すぎる場合に、過多月経になり生理の出血が多くなります。
他には、子宮内膜症・子宮筋腫です。
子宮内膜症というのは、子宮と同じ膜が他の場所にもできてしまう病気ですから、とうぜん経血や剥がれ出る粘膜の量も多くなります。
子宮筋腫というのは、筋肉のコブができてしまう病気ですが、過多月経になるのはコブが大きくなり子宮内にせり出してくる場合です。
コブが大きく盛り上がった分、子宮内膜の面積も多くなりますので、その分経血や剥がれ出る粘膜の量も多くなります。
また子宮筋腫では、茎ができてキノコのような形になることがあります。その場合ですと、ねじれて痛みが出たり生理でもないのに不正出血することがあります。子宮内ポリープができても同じです。
そして、その子宮内膜症も子宮筋腫も、根本原因はホルモンバランスの乱れなんです。
病院ではホルモン剤による治療やピルなどの投薬で治しますが、それだけでは根本原因は治りません。もともとホルモンバランスが乱れた原因は何でしょうか・・
食べ物・ストレス・睡眠・運動の質で、ホルモンバランスや自律神経は大きな影響を受けます。
特に女性ホルモンに影響が大きいのが食べ物です。
添加物や化学調味料、合成保存料や香料・着色料、ホルモン剤や抗生物質だらけの食べ物や家畜の肉が問題になっています。
それらの中には、ゼノエストロゲンという偽物の女性ホルモンが含まれていて、ホルモンバランスを崩してしまうのです。
インスタント食品・レトルト食品・無果汁ジュースばかり食べる人は、危険なのです。アメリカでは、なんと3歳の子供でも初経をむかえるケースがあるんです。怖いですね。
生理の乱れは、将来の不妊症やガンにつながってしまう恐ろしいことなのです。生理の出血は、多すぎても少なすぎても危険信号です。
自分で治せる病気ですから、しっかり学んで予防や治療をしていきましょう。
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