うつの人には職場でどう対応したら良いか・・このページで解説していきます。

うつは多くの場合、職場や仕事が関係して起こります。学生時代や家庭でのプレッシャーとはまた違った過酷さがあります。疲労が回復せず蓄積し、うつになりやすい条件がそろっています

上司と部下が会話している写真特に、新しい職場へ配属される・・昇進して部下や責任が増える・・仕事量が増える・・

これらが重なった時は要注意ですし、さらにプライベートでも重大な事が起こり重なると、一気に疲労が蓄積し限界にきて、うつを発症します。

職場では、周囲の人がその前兆を見逃さずにフォローしてあげる・・発症した場合は、休息と通院をうながし復帰しやすい雰囲気を作る・・復帰した後の精神療法をサポートする・・という役割があります。

職場でうつになる人が多い年齢は、30歳代・40歳代の働き盛りが圧倒的に多いです。

実力がついてドンドン仕事がこなせるようになってくるので、無理して抱え込む傾向がある上に、昇進したり後輩が多くなることで、「指導」であったり「チームの業績」という責任が上乗せされます。

自分の仕事量が多いことプラス、部下や後輩の仕事の責任が加わるわけです。

そして、その年代となれば結婚や出産も増えてきます。悪い事だけでなく良い事も、「変化」がストレスになるのです。30代・40代は重責が重なりやすい年代ということです。

もちろん、職種によっては20代の管理職が多いケースもあるでしょう。まだ若くて経験不足な分、うつにもかかりやすくなります。

【うつの人に現れる職場での前兆・兆候やサイン】

明らかに落ち込んでいる場合は、職場の同僚や上司も気付きやすいものですが、怖いのは「表面飾り」をするタイプの人です。

職場で仕事を頑張っている人の写真話しかけると元気に反応したり、明るく振る舞っているように表面上は見えるのに、突然次の日、「自ら命を絶った・・」ということが多くあります。

普段は明るく振る舞っていても、ふとした拍子に異変を見せることがありますので、以下のような事を見逃さないようにチェックしていてください。

・ミスが目立つようになった
普段ならその人が絶対にミスしないような簡単なことまで、ミスが連発したり処理できなくなることがあります。

「あの人にはありえない」というような状況が、1日・2日続いたら危険な兆候です。声をかけて話を聞いてあげてください。話も聞かずに急に仕事を取り上げたり休ませるのは、かえって危険です。

・仕事の効率が落ちた
以前こなしていた同じような仕事なのに、集中できず時間がとてもかかるようになった。

・ボーッとすることがある
注意力が散漫になって人の話を聞き逃したり、書類を見ても大事な内容が頭に入らなくなった。

・遅刻や欠勤が増えた
気力が衰えて、通勤や会社に居ることそのものが苦痛になります。

【うつの人には職場の上司が通院と休養を勧める】

うつになった人、あるいはそうなる前兆がある人には、休養と通院をうながさないといけません。

職場で会議している写真しかし、うつになりやすい人というのはマジメで頑固な人が多く、通院や休養を拒否する人が多いものです。そういう場合に家族や友人や同僚が言ってもなかなか聞きません。そんな場合は、上司が言ってあげましょう

うつの人はマジメな人なので、上司からの指示命令としてハッキリ伝えてあげてください。上司からの指示であれば、うつの人も素直に聞き入れます。

言い方としては、「君はたぶん鬱病っぽいから病院で診てもらえ・・」という言い方はNGです。あいまいな根拠と勝手な決め付けは、本人が傷つきます。

そうではなくて、「最近疲れがたまっているし、少しやせてきたよ。仕事にも支障が出てきているから、ゆっくり休養して病院で診てもらおうよ」というふうに、根拠や症状をハッキリ指摘してあげることです。

本人はマジメなので、根拠を指摘されると納得します。

【うつの人が休職中の時の職場の対応】

仕事量をセーブしたり休養をとらせるのは、もちろん上司や同僚が調整してあげますが、「休職」そのものは医師の判断をあおぎましょう。医学的な判断が必要だからです。

うつの治療の流れは「休職→治療→復帰→リハビリ」になりますが、うつはほんの1・2週間で治るような病気ではありません。最低でも3か月くらいかけて行い、状況によっては半年ほどかかります。

電話している上司の画像休職に入る時は、しっかり説明してあげることが必要です。

うつの本人は、「このまま解雇される・・転勤させられる・・降格する・・給料が下がる・・」というような強い不安を抱えています。「そんなことはない」とハッキリ説明してあげてください。

そして中には、責任を感じていきなり辞表を出してくる人もいます。うつは休養と治療で治る病気ですので、「しばらく休んで、回復したらまた考えよう」と、引き止めてください。

次に休職中の対応ですが、頻繁に連絡しては休養になりませんし、かといって放置しても「自分は必要とされていない」と感じてしまいます。

1か月目は1週間に1回程度の連絡が良いです。面会はまだ避けましょう。1か月くらいして落ち着いたら面会します。

電話をしている部下の画像電話やメールや面会の時の会話ですが、仕事の話は基本的にタブーです。復職の意思確認もまだ早いです。

「調子はどんな感じ?通院はどんなペースで行ってる?」というような、相手の状況を「聞くこと」に専念してください。

「早く良くなって」「みんな待ってるぞ」など、こちらからの願望は言ってはいけません。

仕事上どうしても必要な連絡事項はやり取りしますが、そんな時も最初に患者さんの近況を聞いてあげましょう。

マジメな人は、医師からの指示を聞かずにすぐに復帰しようと病状を隠すことも多いので、家族の方に確認することも必要です。

あるいは、本人が病状を隠してあまりにも危険な場合は、主治医に事情を話して状況を聞きましょう。もちろん個人情報なので普段は病院側も言いませんが、危険なことを話して聞いてみてください。

【うつの人が職場に復帰するタイミングやリハビリなど】

うつの人が職場に復帰するタイミングですが、基本は本人と主治医が相談して決めます。そして最終的な目安としては、主治医が「復帰可能です」と証明した診断書が必要です。

職場で会話している人達の写真あせって復帰させても、また直ぐに再発してさらに治りにくくなりますので、十分回復してから復帰してもらいましょう。

うつの人が職場に復帰する流れですが、厚生労働省が指針を作っていますので、それに沿って計画を立ててみましょう。

(ステップ1)休職開始と休職中のケア
開始時は、本人から病院の診断書を提出してもらいます。休職中は、上司・管理責任者がケアします。

(ステップ2)主治医による職場復帰の判断
うつ患者さん本人からの復帰意志があって、主治医が復帰可能とした診断書がそろうことが職場復帰の前提です。

(ステップ3)職場による判断と復帰支援計画の立案
本人・主治医からOKが出たら、今度は職場の判断になります。どんな仕事をどんなペースでやってもらうか・・を計画立案して、本人・主治医と相談しながら調整しましょう。

(ステップ4)最終確認と決定
本人の状態を最終確認して、職場復帰プランを最終決定します。

(ステップ5)復職とリハビリ
復職して大体3か月くらいは、試運転のリハビリ期と考えてください。最初は業務というよりは、自主的に何か本人の意思でやってもらう仕事の方が良いです。

職場で会議している写真4か月目から徐々に本格業務を増やしていきます。

うつ症状の再発がないか、上司や同僚は経過をみながら見守っていただきたいですが、精神療法も続けなければいけませんので、職場での接し方について解説しておきます。

まず、いきなり本調子にはなれませんので、仕事のペースや質は多少大目に見てあげてください。また、勤務時間などの特別待遇も必要です。

しかし、接し方そのものは変に気を遣ってはいけません。以前と同じように普段通りの接し方にしてあげてください。よそよそしい態度をされるのは、本人もツライものです。

無理に元気付けたり、遊びや飲み会に誘ってはいけません

また、アドバイスや説教もいけません。本人の話をとにかく聞いてあげることを意識してください。その話を否定したりしないで、かつ同調もしすぎないで「うんうん」と聞いてあげるだけで良いんです。

ただし、回復期はハイテンションになって無謀な行動を起こすこともあるので、そんな時は良識をハッキリ説明して、暴走を止めてあげてください。

では解説は以上ですが、うつ病は、あなたも含めて職場の誰もがかかる可能性がある病気です。

うつ患者さん本人への理解と対応の経験が、あなたと職場全員のうつ予防にもなるわけですので、しっかり理解して対応してあげてください。

 >> うつになる体質を根本からキッチリ治してしまう方法




 

うつの人には職場でどう対応したら良いか」の解説ページです。