うつ・鬱病について、症状や治療などを解説していきます。あなたもしくは家族、恋人、友達、職場の同僚が「うつ」で苦しんでいる・・そして、そんな人にどう接して良いか分からない・・どう治していけば良いのか分からない・・

そんな思いでこのページにたどり着かれたと思いますが、心配は要りません。必ず鬱病は治りますので、安心して取り組んでください

健康で幸せな家族の画像そのためには、うつについて正しく知ることと注意点を守ることが大切です。注意点とは言っても、何も特別なことが必要なわけではありません。反対に言えば、「特別なことをしてはいけない」のです。

何もしてはいけない時期なのです。

「これ以上無理をしてはいけない・・」という脳の自己防衛制御の結果が、うつの症状なのです・・

たっぷりの休息と、周囲からの自然なサポートが必要な時期なのです。

【うつになりやすい人】

鬱病は生真面目な人だけがなるような印象がありますが、そうではありません。実はどんな性格の人でもなりますし、体の病気から鬱病になることもあります。

子供も鬱病になりますし、女性の出産前後や更年期のホルモンバランスの変調でもかかりやすいです。高齢者もかかりやすい病気です。

そして、うつといっても色んなタイプがあるんです。

【メランコリー型うつ病】

これは一般的なタイプの鬱病で、生真面目な人が無理をし過ぎて限界にきた時に発症するものです。患者さんの数としては、一番多いタイプになります。

症状は、晴れない「うつ気分」が続き、自分を責めてしまうのです。ほとんど一日中うつ状態が続き、気分が明るくなることが無く、何をやっても楽しいと感じることができなくなってしまいます。

ちょっとした失敗でも、「自分はダメな人間だ」と思い込み、食欲がなく動きも緩慢になります。

メランコリー型タイプの鬱病の原因は、「がんばらなきゃ!」と抱え込む性格です。悩みの表情

・まじめで手抜きをしない
・自分が無理をしても周りに気を遣う
・コツコツ努力する人
・人からの頼みごとを断れない
・何でもこだわる性格
・責任感が強くて仕事熱心

という人は、メランコリー型うつ病になりやすいタイプの人です。とはいっても、仕事なんですから手を抜かないで一生懸命やるのは当たり前ですし、人の悩みを聞いてあげたり手助けしてあげることは人として当然なことですよね。

でも頑張り過ぎて、抱え込み過ぎたんです。

だから、治療としてはまずは休息が大前提になります。

しかし、努力家であるがゆえに、休ませるのが一番難しいタイプの人・・であることも事実です。「仕事行かなきゃ・・」「でも体が動かない・・精神力が続かない・・」

だから休息が必要なのです。

周囲の人もそれを理解した接し方にしてあげてください。「今は休むことが仕事・・」と何気なく説得する・・絶対に責めない・・

これを守ってください(^_^)

そして、お薬による治療も同時に行います。抗うつ薬・抗不安薬を中心に病院で処方してもらいます。気分が良くなってきて安定してきたら、精神療法を行います。「マジメで手抜きできない」という癖を、少しずつ和らげていきます。

【双極性障害型うつ病】

いつも明るい人気者で、周囲を引っ張るリーダー気質の人が、意外にも鬱病になるケースがあります。20歳代の若い人に多いです。

症状は、「双極」と名が付くように、ハイテンションな「躁(そう)状態」と、気分が落ち込む「うつ状態」に極端に変わります。うつから始まる人もいれば、躁から始まる人もいます。「そう・うつ病」などと言われることもあります。

躁状態になると、頭がさえて眠ろうとしなくなり夜中に遊びに出かけたり、上機嫌で突拍子もない発言や行動をしたりします。人によっては知能指数が急に30くらい上がってしまう人までいます。

しかし、そのハイテンションが暴走してしまい無理がたたり、ちょっとした出来事がきっかけでポキッと折れて「うつ」になってしまうのです。

過労や睡眠不足が続く中で、急に知人が亡くなったり出産があったり、転勤・昇進などがキッカケで「うつ」のスイッチが入ってしまうのです。そして、「いままで何やってたんだろう・・あんな恥ずかしいこと・・」と急に落ち込みます。

うつ病でハイテンションな人の写真双極性障害型タイプの鬱病は↓こんな人がなりやすいです・・

・明るくて社交的な人
・リーダー気質でアイディアマン
・対人関係が良好で面倒見が良い
・気分屋でハイテンションになりがちな人

治療ですが、双極性障害型うつ病の方は、自分が病気だという自覚がないので難しくなります。

周囲の人が重要になりますので、躁状態の時から「理論的」に説明して言動を正してあげないといけません。

また、病院の受診をさせないといけないわけですが、義理人情に厚い人なので「上司の〇〇さんに迷惑をかけるわけにはいかないから早めに受診しよう」と言う感じで、自然にうながすと良いです。

そして注意点ですが、普段明るくて元気な人なので、うつ状態の時でもそのつもりでついついクドクドと注意してしまう場合がありますが、本人は自分でも躁状態の時の言動を覚えていて後悔しているので、それを増長してはいけないのです。

さらに、うつ状態から躁状態にまた切り替わる時が最も危険で、行動力が回復してきた時に自ら命を絶ってしまうことがあります。

気分安定薬の服用を勝手に止めさせないで、お医者さんに言われた通り飲ませ続けてください。

【気分変調症型うつ病】

このタイプの人は、とにかく何をするにも自信が無く何でも否定的にとらえてしまって、「やっぱり私じゃダメね・・何をやっても才能がない・・」と、ほんの些細な失敗も重大にとらえて引きこもってしまう鬱病です。

ただ、メランコリー型のような劇的にダウンするような鬱病と違って、症状が軽く見えるので「単なるやる気の問題・・性格的な弱さ・・」というふうに周囲に見られてしまいます。

症状としては、軽い憂鬱感が2年くらいも続くもので、お仕事・家事・勉強ができずボーとして過ごすことが多いです。それと、肩や首が重くこる・頭が重くだるい・動悸がするというような身体的な症状もあるのが特徴です。

やる気がない状態気分変調症型タイプの鬱病は↓こんな人がかかりやすいです。

・いつも自分に自信が持てない
・些細なことでもクヨクヨ悩む
・社交性がなく閉じこもりがち
・失敗するとダメージが大きい

治療ですが、他の鬱病と比べると薬の効果は劇的ではないものの、長期的に続けると効果があることが分かっています。そして周囲の人は、環境面の負担を減らしてあげて精神療法を手伝ってあげてください。

「自分は何をやってもダメ・・」というマインドを、「そんなことないよ」と知らせてあげてください。

ただし、甘やかしばかりですとさらに「やっぱり自分では何もできないダメな人間・・」と考えてしまうので、簡単なことは色々させてあげることも重要です。褒めて自信を付けさせてあげてください。

 

【非定型うつ病】

このタイプの鬱病は、メランコリー型や気分変調症型と違って、自分を責めるのではなく周囲の環境や人を責めるという特徴があります。

「自分が認められないのはおかしい・・上手くいかないのは周りが悪いからだ・・」という考え方を持っています。20歳代から30歳代の女性に多い傾向があります。

自意識過剰で、常に周囲からチヤホヤされていないと気が済まない性格で、そんな中で失敗したり人に否定されると、ショックが大きすぎて心がポキッと折れてしまうのです。

症状としては、他の鬱病の場合は朝や午前中に辛い症状が出るのですが、このタイプは夕方や夜に不調になります。睡眠時間が長くなり、日中もウトウト眠くなるのが特徴です。

非定型タイプの鬱病は、元気がないなと見えていても何か良い事があると、打って変わって元気になる特徴もあります。それによって、「この人は単なるワガママで気分屋だ・・」と思われてしまう傾向があり、うつ病と気付いてもらえないことが多いのです。

生理不順でイライラしている人の写真・さみしがり屋なのに人を責める
・自意識が強い
・人との付き合いが上手くない
・情緒不安定な面がある
・人に甘える傾向が強い
・やけ食いすることが多く過食症ぎみ

治療ですが、薬よりもカウンセラーや周囲の人からの認知療法が効果があります。ただし、長期戦になることが多いので根気が要ります。

正しいことを毅然と淡々と根気良く説明していき、患者さんが「認めて知る」ことができるまで続けてあげないといけません。

自意識過剰で甘えん坊なところがあるので、ついつい強い批判や叱ったりしてしまいがちですが、追いつめてしまうことになるので、気を付けてください。また他責的な性格がもともとあるので、より人に攻撃的になったりする場合があります。

急に泣き出したり不機嫌になるので大変ですが、大きな気持ちで接してあげてください。

仕事や家事などはできる状態の人が多いので、簡単なことはドンドンさせて、甘えを増長させないようにしましょう。

【女性の出産前後や更年期・老人・子供の鬱病】

不妊原因を治療して生まれた赤ちゃんと夫婦の写真出産前後や更年期は、女性ホルモンの中の特に「エストロゲン」が変化が大きくなります。このホルモンが脳内の神経伝達物質に影響を及ぼすことで鬱病が発症しやすくなります。

単なる疲れと思わないで、病院で診察やホルモン治療を受けることです。また無理せず一人で抱え込まず、親族や友達にサポートをお願いしてみてください。

そして、だんなさんや周囲の人はサポートをしっかりしてあげてください。

老人は鬱病になりやすい環境があります。周囲の人が亡くなるケースが多いですし、自分の健康状態がドンドン変わっていき体力も衰えていきます。

そんな不安や寂しさから鬱病になるケースが多いのです。

老夫婦の写真

しかし、周囲は「最近少しボケたかな・・認知症かな・・」と半ばあきらめるケースがあるのですが、本人はハッキリ自覚していて苦しんでいます。

体力が落ちたのも、年のせいではなく鬱病が原因の場合も多いものです。お薬での治療と並行しながら、周囲の人がサポートして老人の孤立を避けるようにしてあげないといけません。

 

最近は子供の鬱病も多くなってきました。

受験の厳しさがあるなかで、夫婦の離婚率が上昇している近年は、子供が受けるストレスはとても大きくなっています。離婚だけなく両親の不仲だけでも、子供は強い不安を覚えます。

そんな中でちょっとした失敗で自信を失いやすく、そこに転校やクラス替え・イジメなどが重なったら、子供は耐えられなくなって当たり前なのです。

もちろんご両親にもいろいろご事情はあるわけですが、まだ心が成長していない子供には、あまりにも負担が大きすぎるのです。

うつ病で悩んでいる子供の写真

もし子供さんが、「身じたくができずだらしなくなった・・食欲がない・・夜眠れない・・学校に行きたがらない・・」という症状が出てきたら要注意です。

単なるワガママと思わず、何か変わった出来事がなかったか注意深く観察して、何気なく話を聞いてあげてください。子供は表情が乏しく、自分の思ったことを上手く伝えられないのです。

話しやすい雰囲気を作って、ゆっくり聞いてあげてください。そして学校と連絡を取り合い、取り除ける負担は取り除いてあげることです。
では以上が鬱病の解説になりますが、どんな人もどんなタイプも、うつ病が発症するのは無理をして限界を超えてしまったからです。

本人自らが招いたものもあるでしょうし、周囲の影響が原因のものもあるでしょう。いずれにしても、まずはゆっくり休息をとり、お薬の力も借りながら、周囲のサポートで精神療法を続けていきましょう。

うつ病は必ず治って、また元気になることができます(^_^)

 >> うつになる体質を根本からキッチリ治してしまう方法




 

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