不妊治療は自分で出来るものから、薬に助けてもらう治療、手術まで必要な治療・・というふうに様々です。

まずは、いきなり「ホルモン治療や不妊手術・・」ということではなくて、ご夫婦で出来る不妊治療をがんばらないといけません。

特に女性の体が健康でしっかりしていないと、無理に不妊治療して妊娠できたとしても、流産したり障害を持った赤ちゃんが生まれてきてしまうわけです。

不妊原因を治療して生まれた赤ちゃんと夫婦の写真そんな悲しいことをしてはいけません。母体にも危険が及びます。

不妊治療の段階は、次の順番で進んでいきましょう。

1、妊娠しやすい健康な体作り(ご夫婦で行う)

2、薬・ホルモン・漢方による治療(医師のもとで)

3、手術による治療(体の問題を治すための手術)

4、人工受精治療(体外受精・顕微授精など直接妊娠するための治療)

【1、妊娠しやすい健康な体作りを行う不妊治療】

ご夫婦で行う体作りが、不妊治療では一番大切なことです。

最初にお話したように、健康体ではないのに無理やり薬や手術で妊娠しても、その後に母体や赤ちゃんに危険が及びます。そんなことになってはいけないのです。

じつは、50年前に比べて不妊症の数は3倍にもなっています。昔はそんな病気などなかったのです。つまり、不妊は現代病であり、その原因はあなたとパートナーの生活習慣なのです。

生活習慣と言っても一つではありません。ストレス解消・食事や飲み物の栄養バランス・空気・気温・睡眠・運動・血行など、様々な要素があります。

すべてを底上げして、しっかり整えていかないといけません。

もちろん、「ストレスになるから仕事を止めよう・・」というような極端なことまでしなくても良いんです。知識を頭のすみに置くだけでも、自然と行動や意識が変わってきます。ちょっとしたことの積み重ねなんですね。

健康・美容に良い食事特に、食事の改善が一番の不妊治療になります。

インスタント食品・レトルト食品・コンビニ弁当から冷凍食品・ジュースやコーラ・・・

合成保存料や添加物のかたまりなのです。

そんな中に含まれている一つの例に、「ゼノエストロゲン」という女性ホルモンの一種があります。(偽物で質が悪いホルモン)

現代の女性も男性も、じつは女性ホルモン過多になっているのです。

あるいは、家畜に注射されたり飼料に配合された成長ホルモン剤や抗生物質が、鶏肉・豚肉・牛肉の中に残留しているのです。

知らず知らずのうちに、あなたやパートナーはそういった環境ホルモンの影響を受けて、体内にため込んでしまっているのです。当然ホルモンバランスは崩れることになります。

いろんな毒素を分解するために、肝臓や腎臓・すい臓はいつもフル回転で働いて疲れ切っています。血行が悪くなっています。免疫力が低下しています。

不妊原因を治療して妊娠した女性の写真そんな体では妊娠できるわけがないのです。

もちろん、「お肉を食べるな」なんて言えません。でもせめて、インスタント食品やコンビニ弁当を止めて、ジュースやコーラも止めて、天然の食材を調理して食べたり飲んだりしてほしいのです。

それだけでも全然違ってきますよ(^_^)

そして、ぬるめのお風呂にゆっくり入る・・30分から1時間のウォーキングで、血行を良くしてください。自律神経のバランスも整います。

人間は歩く動物です。何万年も一日中歩いて暮らしてきました。歩くことで体のバランスが整うシステムになっているのです。

まずは、以上のように健康体を作る不妊治療をしっかり行ってください。これが大前提です。
しっかりやり続けて、それでも妊娠できない場合は、まず病院で検査です。精子の数や活動能力、子宮や卵管・卵巣・卵子の検査の結果を分析して、薬による治療→手術→人工受精・・というふうに進んでいきましょう。

不妊検査は項目がたくさんあります。血液検査・精液検査・卵管内膜検査・ホルモン検査・クラミジア検査など、約10項目くらいあります。

費用は、1項目5000円くらいかかりますので、検査の総額で大体5万円くらいかかります。

【2、薬・ホルモン・漢方による不妊治療】

西洋医学の薬では、排卵誘発剤であったりホルモン剤の投与で治療していきます。

しかし、薬は副作用が必ずあります。そこで、副作用が少ない漢方が多く取り入れられるようになってきました。実績もありますし、健康保険が効くようになってきたからです。

漢方薬・錠剤・顆粒薬の画像

漢方であれば、より自然に近い食材的な要素がありますので、化学的に作られた西洋医学の薬よりは安心できる面があります。

自律神経やホルモンバランスを自然な形で整えたり、血行を良くしてくれます。

漢方は、普通の病院でも扱っている所は多くなってきましたし、見た目も普通の錠剤や顆粒薬と同じですので、抵抗なく安心して服用できます。

費用ですが、漢方の種類によっては保険が一部効かないものもあります。大体1か月に2万円くらいはかかるとみておきましょう。

【3、手術による不妊治療(子宮筋腫・内膜症・精管閉鎖・精索静脈瘤)】

不妊検査の結果、もともと体に問題があることが判明する場合があります。

男女の不妊治療の解説画像

男性の場合は、精管閉鎖・精索静脈瘤で、明らかに精液の流れの妨げになりますので、手術が必要です。

女性の場合は、子宮筋腫・子宮内膜症になりますが、ケースは様々です。軽い問題があっても普通に妊娠・出産できるケースもありますし、例えば1センチくらいの筋腫でも内膜にできていると受精卵の着床を妨げてしまう場合もあります。

ケースバイケースで、お医者さんと良く相談して方向性を決めていきましょう。例えば、流産も怖いし普段の生理痛なんかも気になるようでしたら、手術で治しておいた方がトータルでメリットがあります。

最近は医療技術も発達しているので、開腹手術までしなくても小さなモニターと器具を挿入して手術できるケースも多くなっています。

費用は、入院も必要なことから、30万円くらいはみてきましょう。

【4、人工受精(体外受精・顕微授精など直接妊娠するための不妊治療)】

「妊娠するための土台はしっかりしている・・性交のタイミングも問題ない・・でも妊娠できない・・」という場合は、人工的に授精妊娠させる治療が必要になります。

体外受精の画像簡単なケースでは、一般的な「人工受精」です。男性側からあらかじめ精液を取り出して、注入器で子宮内に注入します。

それでもダメなら、卵子も事前に取り出しておいて受精させてから卵管や子宮に戻します。これが「体外受精」です。

さらにそれでもダメならば、卵子の卵胞を加工して精子を入りやすくしたり直接卵子内に入れてしまう「顕微授精」という治療法を使います。

費用はだいぶかかります。入院も薬物も必要ですし、施術設備も整っていないとできません。30万円から50万円くらいは見ておかないといけません。

そして、この不妊治療は女性の体に負担がかなりかかるものです。

まずは、薬や手術や人工授精に頼らないで、ご夫婦で健康的に妊娠するための体作りをがんばっていきましょう(^_^)

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