古代ヨーロッパでは、ぎっくり腰のことを「魔女の一突き」といって恐れていました。見えない誘因によって起きる疼痛(痛みのこと)のために歩行や作動も困難となるからでしょう。

ぎっくり腰は、急性腰痛の総称として使われていますが、日本でも、比較的若い腰痛患者の7・8割がこのぎっくり腰であるといわれています。

クリニックや病院を受診した腰痛患者さんの多く(85%)は原因が特定できない腰痛で、約5%が脊柱管狭窄症、約5%が椎間板ヘルニア、4%が圧迫骨折、1%が癌の脊椎転移や感染性脊椎炎、そして大動脈瘤や腎、婦人科疾患などが1%未満とされています。

原因不明といっても、その多くは椎間板や関節、筋肉など痛みの原因はあるはずですが、はっきりとした外見が乏しいことや画像所見(画像での異常)が痛みを説明するとは限らないことから、その原因を特定できず、非特異的(原因不明の)腰痛と総称されます。

椎間板変性があっても腰痛などの症状がない人は多く、脊椎変形があれば必ず腰痛で困るわけでもありません。

このような現実のなか、腰椎よりも心理・ストレスを含む心理的要因の人は1~2割だと思われます。腰部から起因する問題が主因であっても、障害期間や休職期間が長ければ長くなるほど、心理的要因の関与が大きくなると考えられています。

日本の人口は2005年をピークとして減少しはじめ、毎年前年に比べて約2万人のペースで減少しています。

現在、日本は世界でもっとも高齢化が進行しています。65歳以上の人口割合である高齢化率は、男性が約20%、女性が約25%で、女性は超高齢化社会となりました。

高齢化社会となるにつれ、腰痛や骨粗しょう症が身近な問題となる人も多くなりました。現在、1200万人の骨粗しょう症患者がいるといわれています。

『国民衛生の動向(厚生統計協会)』では、日本人が患っている症状で一番多いのは腰痛で、二番が肩こり、三位が各関節の痛みとなっています。整形外科あるいは柔道整復師が扱う疾患が日本人の一位から三位までを占めているのです。

■現代日本人の腰痛

IT技術が普及した現代社会では、デスクワークで運動不足となり腰痛に悩まされている人はかなりの数にのぼり、近年はますます増加傾向にあります。

とくに、ストレスなど心理的要因によって発生する腰痛は注目されています。

これは、周囲の注意を引いて面倒をみてもらうため痛みを訴えるタイプと、目の前の現実逃避のために腰痛が出現するタイプのものがあります。

前者は、老人や子供、まれに若い女性が痛みを訴える場合が多いと考えられ、後者は、現実逃避型と呼ばれています。学校や会社に行きたくないと思うあまり、行く時間になると痛みが出現するもので、昔、小学生などに多いと思われていた現象が、現代では社会全体にも出現しているのだと思います。

厚生労働省が実施した国民生活基礎調査によると、人口1000人に対する腰痛の有訴者率(医療施設や介護保険施設へ入院・人所していない人で、なんらかの原因により自覚症状を有する人の人数)は男性は82人、女性は108人でした。

風邪などのおもな病状である咳やタンが、男性は55人、女性は上位五位にも入らないのに比べてはるかに多く、腰痛を訴える患者さんは、整形外科だけでなく、他の診療科に通っている人の中にも広く存在することとなります。

さらに、65歳以上の人の腰痛の有訴者率についてみると、男性は1000人中188人、女性は209人となっており、かなりの人々が腰痛で悩んでいるようです。

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腰痛の85%は原因が不明で特定できない」の解説ページです。





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