睡眠薬は、病院でお医者さんから処方される物もありますし、睡眠改善薬として薬局で買える市販品もあります。種類も短時間型から長時間型までたくさんありますので、あなたの症状に合わせて選んでください。

睡眠薬で不眠治療をした人の写真では、まずは市販の睡眠薬からご紹介していきます。

【市販の睡眠薬】

抗ヒスタミン系の塩酸ジフェンヒドラミンが市販の睡眠薬です。商品名の例を上げると、エスエス製薬の「ドリエル」というものです。

人間が眠くなるのは、「眠気を誘うホルモンが出て」、「覚醒するホルモンが減る」からです。

病院で処方される睡眠薬は、「眠気を誘う」成分で構成されていて、効果が強いのは良いのですが、副作用で「疲労感・力が入らない・忘れっぽい」などの症状が出やすいです。

いっぽう、市販の睡眠薬は「覚醒するホルモンを抑える成分」を使っています。

覚醒するホルモンが「ヒスタミン」で、それを抑えるから「抗ヒスタミン剤」と呼ばれます。よく風邪薬なんかにも「抗ヒスタミン剤」が含まれていますよね。

くしゃみや鼻水の症状を抑えるために、神経伝達物質のヒスタミンを抑えて反応を緩和させるのです。

だから同時に眠くなりますね。風邪薬では、この眠くなる症状が副作用なわけですが、市販の睡眠薬は、この抗ヒスタミン剤の眠くなる作用を利用しているわけです。

飲み方としては、就寝の30分前に飲みます。30分後から少しずつ効き始めて、約1時間半後に効果のピークをむかえます。服用は2・3日で終わらせます。連続して飲み続けてはいけません。

3日間飲み続けても不眠が解消されないようでしたら、服用をストップして、お医者さんの診断を受けましょう。

【お医者さんが処方する睡眠薬】

お医者さんが処方する睡眠薬は、直接眠気を誘うホルモンに作用しますので、効果が高いですが副作用もあります。

最近では副作用の低い薬も開発されていて、お医者さんと相談の上、症状に合わせて処方されています。

1、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬

■超短時間型(半減期が2時間から4時間)
一般名:トリアゾラム 商品名:ハルシオン

■短時間型(半減期が6時間から10時間)
一般名:ブロチゾラム、エチゾラム、ロルメタゼパム、リルマザホン
商品名:レンドルミン、デパス、エバミール、リスミー

■中間型(半減期が12時間から24時間)
一般名:ニトラゼパム、エスタゾラム、ニメタゼパム、フルニトラゼパム
商品名:ベンザリン、ユーロジン、エリミン、ロヒプノール

■長時間型(半減期が24時間以上)
一般名:フルラゼパム、ハロキサゾラム、クアゼパム
商品名:ベノジール、ソメリン、ドラール

以上が、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬ですが、これらは副作用があります。眠気、疲労感が起こり、特に長時間型は翌朝まで持ち越される場合があります。

睡眠薬には緊張を緩める効果がありますが、筋肉も緩めるため転倒したりする恐れがあります。そして、短時間型に多いですが、物忘れなどの記憶障害が起きることもあります。

これらの副作用を軽減するために開発されたのが、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。より自然な眠りを誘導する特徴があります。

2、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬

■超短時間型(半減期が2時間から4時間)
一般名:ゾルピデム、ゾピクロン
商品名:マイスリー、アモバン

以上が、お医者さんが処方する睡眠薬ですが、いずれも注意点があります。

・寝る30分前くらいに飲むこと
・アルコールと一緒に服用しないこと
・服用したら車の運転はしないこと
・お医者さんが許可した薬以外と一緒に服用しないこと
・自分の判断で量を変えないこと

 

では以上が睡眠薬の解説でしたが、睡眠薬は不眠治療の一つとして有効な手段です。

もちろん睡眠薬だけに頼らないで、夜は眠気を誘う食べ物を食べたり・カフェインを摂らないようにする・強い光を浴びないなど、自分で出来る事はたくさんあるのですが、それでも改善しない場合は補助的に活用しましょう。

参考になるサイト:生きる目的バイブル




 

睡眠薬の種類や副作用など」の解説ページです。