実は口臭においの原因は14種類以上もあるんです。たんに歯磨きだけしたり、臭い食べ物を避けただけで防げるようなものではないのです。

そして怖いのは、「口臭の原因が重大な病気でもあった・・」ということがあります。

口臭においの原因を詳しく解説していきますので、しっかりチェックしてくださいね。では、ざっと口臭原因の種類をご紹介してから、個別の解説をしていきます。

口臭の原因を治した人の写真1、歯周病によるもの
2、虫歯によるもの
3、舌苔によるもの
4、唾液の分泌不足によるもの
5、歯にかぶせた銀やブリッジによるもの
6、義歯や差し歯によるもの
7、胃炎や胃潰瘍によるもの
8、腸内の便秘や宿便によるもの
9、肝臓の病気によるもの
10、糖尿病によるもの
11、腎臓病によるもの
12、鼻やノドなど気管系の病気によるもの
13、肺の病気によるもの
14、ストレスによるもの

【1、歯周病が原因の口臭】

あなたがもし1年以上、歯医者さんで歯石取りをしていないならば、歯周病にかかっている可能性があります。もちろん、それが口臭においの原因の一つになっています。

口の中には、歯垢というバクテリアのかたまりができますね。歯磨きしないと、プラークとも呼ばれる白っぽいペースト状の物が、歯の表面に付きますが、あれが歯垢です。

大抵の方は歯磨きをして歯垢を落とすわけですが、落ちているのは表面の見える部分だけであって、歯と歯の間の、さらに歯と歯茎の間は、歯磨きではしっかり落ちていないのです。特に奥歯は、歯の形状からして無理なのです。

約2日間で、その歯垢は固い歯石になります。

その歯石の中では、歯周病菌が大繁殖することになり、それを攻撃しようとして歯茎は炎症を起こし、白血球が歯周病菌と闘って残骸が膿(ウミ)になって出てくるのです。

この膿が臭いにおいを放つのです!

ツンと臭う強烈な口臭になります。こうなると、歯磨きでは絶対に落とせませんので、歯医者さんで機械や器具を使って、歯石を落とします。もし口臭がなかったとしても、放置すれば、歯を支える骨が溶けて激しく痛み、やがて歯が抜け落ちることになってしまいます。

【2、虫歯が原因の口臭】

虫歯菌は、歯の溝深くに住んでいて、あなたの食べかすを栄養にして酸を発生します。この酸によって歯が溶けて、黒っぽくなってきますが、この酸で溶けた歯が硫黄のような何とも生臭い腐敗臭を出します。

歯周病とともに、歯医者さんでチェックと治療をしましょう。最低でも1年に一回は、歯医者さんでメンテナンスをしましょう。最近の歯医者さんは、一度登録すると定期的にハガキで知らせてくれるところが多いです。

【3、舌苔が原因の口臭】

ベロを出して鏡を見てください。舌の表面に白い苔のようなカスがくっ付いているはずです。舌の苔と書いて「ぜったい」と読みます。

歯垢と同じような細菌のかたまりであったり、新陳代謝で剥がれた古い皮膚の残骸がくっ付いているものです。この老廃物をバクテリアが分解し、その際に臭いが出るのです。

特に緊張やストレスなどで唾液の分泌が少なくなっている時に、この舌苔が多くなり、それに比例して口臭が強くなります。

【4、唾液の分泌不足が原因の口臭】

唾液の分泌が少ないと、先ほどの舌苔が多くなるわけですが、舌だけでなく、口の中全体の洗浄・殺菌が唾液の仕事です。唾液が少なくなると、老廃物・食べ物のカス・雑菌が洗い流せなくなり、口の中全体が臭くなります。

【5、歯にかぶせた銀やブリッジが原因の口臭】

銀やブリッジなどの「かぶせ物」は、最初は消毒して接着剤で歯に付けるのですが、年数が経ってくると、接着剤がはがれたり、歯や「かぶせ物」が痩せてきて、微妙に隙間が生まれます。

歯ブラシも唾液による洗浄も届かないので、ここに雑菌が繁殖してしまい、口臭においの原因になります。

【6、義歯や差し歯が原因の口臭】

義歯や差し歯の材質は色々ありますが、大抵はプラスチック系の安くて柔らかい素材になります。経年劣化で変質したり、弱くなって食べ物の成分が浸透しやすくなります。

これも口臭においの原因になっている場合があります。お金に余裕があれば、固い材質のセラミックなどに変えましょう。

【7、胃炎や胃潰瘍が原因の口臭】

胃が悪くなると消化吸収能力が弱くなりますが、そうすると消化不良の食べ物が残ってしまって異常な発酵状態を作り出します。発酵物質そのものも口臭になりますが、発酵物質が腸から吸収されて臭い成分が血液中に混じり、唾液や肺で呼吸した息が臭くなります。

元をたどれば、ストレスや緊張によって唾液が少なくなり、消化を助けられず胃酸にも負けてしまう事が原因とも言えます。

【8、腸内の便秘や宿便が原因の口臭】

便秘は分かりやすいですが、「宿便(しゅくべん)」というのをご存知でしょうか。腸の内壁に、古いウンチがガリガリにこびり付いている物を宿便と言います。

食物繊維を摂らなかったり運動不足になると、腸の蠕動運動が弱くなり、この宿便がたまってしまいます。これは何年もの間にたまり続けたもので、平均的に2・3キロもたまっているのです。

多い人はなんと!20キロ以上も宿便がたまっていた例があります。

たまった宿便には、悪玉菌が増殖して毒素や臭い成分を出します。それが腸から吸収され、血液に乗って唾液や肺からの呼吸の息に混ざって口臭においの原因になるのです。

また、腸は体中のリンパから集まった老廃物をウンチと一緒に排出する役目もあるのですが、宿便の壁でそれができず、また老廃物などが体内を駆け巡り、先ほどと同じように口臭が強くなっていきます。

【9、肝臓の病気が原因の口臭】

肝臓は、アルコールや毒素などの化学成分を分解してくれる役目があるのはご存じだと思います。例えば、お酒の飲みすぎで肝臓が弱っていたり肝炎などの病気にかかっていると、正常な分解ができなくなります。

分解できなかった臭い物質が血流に乗って、唾液や肺からの呼吸に混ざり口臭においの原因になります。

この場合の口臭の臭いは、苦いような臭いが特徴で、重症になるとカビ臭さや腐った卵のような臭いも混じります。

【10、糖尿病・11、腎臓病が原因の口臭】

糖尿病になると、唾液の成分が抽出しにくくなり分泌が不足します。前述したように唾液は雑菌や食べかすの洗い流しや殺菌の役目がありますので、不足すれば口臭の原因になり、歯周病や虫歯にもなりやすくなります。そして血糖値が高くなると、それをエサに歯周病菌が繁殖しやすくなる面もあります。

また、糖尿病になるとホルモンバランスが崩れて、ケトン体という強い臭い物質が発生して、これも血流に乗って口臭原因になります。この時の臭いの特徴は、甘酸っぱい臭いです。腎臓病の場合は、アンモニア臭がします。

若者でも糖尿病が増えていますので、老人の病気と思ったら大間違いです。

【12、鼻やノド・13、肺など気管系の病気が原因の口臭】

蓄膿症や気管支炎・肺炎などの病気になると、膿が発生するわけですがこれが臭いのです。歯周病と同じになります。炎症が起こると雑菌と白血球が闘うことになりますが、その残骸が膿なのです。

血液って独特の臭いがありますが、膿はさらにそれを臭く濃縮したような生臭いツンとした臭いになります。これも強い口臭の原因になります。

それと当然ですが、タバコを吸う人は肺の中にタールやニコチンの成分がたまりますので、その成分そのものが口臭においの原因になります。

【14、ストレスが原因の口臭】

すでに今までのお話の中にも出てきた部分もありますが、このストレスが、あらゆる病気や口臭のもとになっている・・と言っても過言ではないのです。

■ストレスや緊張で唾液の分泌が不足する
■ストレスが自律神経のバランスを崩し免疫力が落ちて悪玉菌が増殖しやすい
■ストレスがホルモンバランスを崩し血糖値を上げてしまう

唾液の不足、雑菌・悪玉菌の増殖、血糖値の上昇が口臭の原因になっていましたね。

 

では、以上が口臭においの原因になりますが、歯磨き・歯石取り・食生活・睡眠・運動・ストレスを整えることが、口臭の予防対策になる・・ということが分かっていただけますね。

 >> 口臭体質を根本からキッチリ治してしまう方法!




 

口臭においの原因は14種類!」の解説ページです。