不眠の原因とは何か?・・原因はハッキリ分かっています。

大まかな原因としては下記の5つですが、その中には色々事情もあるでしょうし、複合的に重なっている場合も多いものです。まずは、あなたや家族が眠れない原因は何なのか?・・ハッキリ知っておくことが大切です。

不眠症の原因で朝起きれない人の写真「生まれつき夜型」ということはないのです。下記が不眠の原因で、徐々に体内時計が狂った結果、夜型や不眠症になっただけです。心配しないで取り組めば、ちゃんと不眠症は治ります

1、ストレス・緊張・興奮・不安
2、パソコン・携帯・テレビなど液晶画面の光
3、カフェインの摂取
4、お酒を飲む
5、タバコを吸う

では、項目を詳しく解説していきましょう。(※不眠症の治療・改善方法は別ページ)

【1、ストレス・緊張・興奮・不安が不眠の原因】

「眠る」と「起きる」は表裏一体で、必ずどちらかですよね。

睡眠中枢(眠くなる神経)が刺激されている時は眠くなるし、覚醒中枢(目が覚める神経)が刺激されている時はシャキッとして起きています。逆に言うと「眠れない」ということです。

精神的なストレス・緊張・興奮・不安が強いと、感情を調整する情動中枢が刺激されますが、これが覚醒中枢や睡眠中枢とつながっているために、覚醒中枢を刺激して眠れなくなったり、逆に睡眠中枢を刺激して常に眠くなったり・・という障害が起こります。

「早く寝なきゃ・・」という緊張が、さらに覚醒中枢を刺激して眠れなくなる原因になります。横になって寝ていると、考えなくてもいい余計なことまで考えてしまうので、かえって無理に寝ないで、起きて体を動かしたり、お風呂にゆっくりつかったり、本を読んだほうが良いのです。

そして、ストレス・緊張・興奮・不安がある方は、たいていの方が先ほどの2・3・4・5の要素も持っていますので、それらを改善するだけでも眠れるようになったりします。

【2、パソコン・携帯・テレビなど液晶画面の光が不眠の原因】

パソコン・携帯・テレビなどの液晶画面から放たれる光は、実はかなり強いものなのです。紫外線も含んでいます。

「携帯は画面が小さいから影響ないのでは?」と思われるかもしれませんが、携帯の場合は、パソコンやテレビに比べて、より顔に近づけて見ますよね。

刺激はそうとう強いのです。

人間が眠くなるのは、「メラトニン」というホルモンが脳の睡眠中枢に作用するからなのですが、光の刺激を受けると、このメラトニンの分泌が止まってしまうんです。逆に、光を浴びると「セロトニン」という覚醒ホルモンが分泌され、覚醒中枢が強く刺激されるので、不眠 原因になるのです。

逆に言うと、朝に太陽の光を浴びれば、眠気を誘うメラトニンが止まってセロトニンで覚醒する・・ということになります。

「不眠症の治療・改善方法のページ」で解説していますが、目覚ましタイマーに合わせて徐々に光を発する照明器具も販売されていますので、アラーム音でイライラ起こされるよりは、スッキリ起きれますよ(^-^)

まず、寝る予定の2時間前には、パソコン・携帯・テレビは消してしまって、それ以降はもう見ないことです。その時間にお風呂にゆっくり入り、明る過ぎない照明で紙面の本などを読むと良いです。

【3、カフェインの摂取が不眠の原因】

「カフェインが眠れなくなる原因」ということは昔から言われていますが、カフェインは緑茶やコーヒーだけでなく、何気なく飲んだり食べたりしている物にも入っているので注意しなければいけません。

例えば、「なかなか眠れないのでテレビを見ながら、コーラを飲んでチョコレートを食べました・・」なんていうケースは最悪なのです。

カフェインは意外な物にも含まれています。コーラ・チョコレート・栄養ドリンク・紅茶・ウーロン茶・ほうじ茶などです。

カフェインは利尿作用もありますので、トイレに何度も行きたくなって眠気のジャマもしてしまいますね。

最近はノンカフェインのコーヒー・紅茶・ハーブティーなどもありますので、口が寂しい時はそれらを飲みましょう。ジュース系などの甘い物は糖分があり過ぎて体に悪いですし、そもそも糖分にも覚醒作用があります。

【4、お酒を飲むことが不眠の原因】

不眠症の原因で眠れない人の写真「眠れないからお酒を飲む」という人がいますが、お酒は少量を飲んだ直後は、副交感神経を刺激し緊張を和らげてくれるのですが、そのまま寝ても眠りが浅くなってしまうのと、お酒を飲んでしばらく時間が経つと、今度は逆に覚醒作用が強く働くのです。

お酒を飲んでちょっと寝た後、目が覚めてしまったらもう最悪です。アルコールは利尿作用も高いですから、トイレに行きたくなる回数も増えます。

眠る3・4時間前には、もうお酒は飲まないようにしましょう。

【5、タバコを吸うことが不眠の原因】

タバコに含まれるニコチンは、神経を覚醒させますので不眠の原因になります。

ニコチンという成分は、あらゆる薬物の中でも最も毒性が強いです。タバコを吸い始めたらたった8秒で脳に作用し、脳の覚醒状態は30分も持続します。

そして、ニコチンが切れるとまた吸いたくなりますから、高い依存性もあって止められなくなり、結果、不眠原因になるのです。

ニコチンは刺激物であり、睡眠障害を引き起こします。でも、止めたら止めたでイライラしてしまうのもタバコですよね。だからやっぱりタバコは止めるべきです。30代後半で、タバコが原因で癌でなくなる人もいます。

 

不眠の原因は、ちょっとした意識で改善できるものですから、まずは自分が眠れない原因を知り出来ることからやってみることです。

それでもし眠りに入る時間があまり変わらなかったとしても、「睡眠の質」が間違いなく上がりますので、寝起きがスッキリしますよ。

参考になるサイト:生きる目的バイブル




 

不眠の原因とは何か」の解説ページです。