ワキガの治し方は自分で行うものから、病院での手術やエステでの施術もあります。このページでは、ワキガ治療のための病院での手術やエステでの施術をご紹介していきます。
■エステでの電気凝固法
もともとは、エステサロンにおける脱毛の方法として開発されたものですが、「ワキガにも効果があるので・・」という宣伝を、うのみにするのはちょっと危険です。
この電気凝固法は、毛穴の一本一本に針を刺し、高周波の電流を流すことで熱によって毛根を凝固破壊するものです。
ですが、ワキガ成分が出るアポクリン汗腺は深い位置にあるので、確実に破壊することができません。「長い針や高電圧で対応しています」というエステもありますが、アポクリン汗腺というのは、木の根っこのように深くはりめぐっているもので、根っこが生きているとまた再生してしまうのです。
「ワキガがそれなりに消えてくれて永久脱毛もできる方が良い」という方は、この方法でも良いでしょう。
■美容整形外科における直視下切開手術
皮膚を広い範囲で切開して、直接アポクリン腺を除去するのが一番確実な方法です。
アポクリン腺は人間の目視で見えるほど大きな粒状のものですので、目で見ながら確実に除去していく方法が一番ワキガ手術としての効果があります。
ただし、わきの下を広い範囲で切開しないといけませんので、特に女性の方には傷口が目立つことを嫌われます。
■美容整形外科における吸引手術
先ほどの直視下切開手術ですと、ワキガには良い効果があるのですが、手術の傷口が目立つことになってしまいます。
そこで別の方法としてあるのが、超音波による吸引手術です。これですと小さな穴を開けてその周辺のアポクリン腺を吸い取る方法ですので、傷口がほとんど目立ちません。
ただし、見た目は良いのですがアポクリン腺を確実に取り除くことができないのです。アポクリン腺を残してしまったり、全部取ったつもりでも根っこが部分的に残ってしまうわけです。
根っこが残ると、またアポクリン腺は再生されてしまうのです。
■美容整形外科におけるボトックス注射
「ワキガで高額な手術まではしたくない・・でも今すぐ治さないとマズイ・・」という方には、ボトックス注射があります。
これは、汗腺神経をブロック麻痺させる薬剤(ボツリヌス毒素)を、わきの下に注射するものです。
手術ではないので、高額な費用も時間もかからずワキガを軽減することができます。ただし、効果は半年もたないレベルで、効果も100%ではありません。
あくまで緊急時の応急処置と考えないといけませんね。
以上が、病院での手術やエステでの施術になりますが、いずれにしても上記の方法は「汗を止めてしまう」という方法です。
人間は必要だから汗をかくのです・・
つまり、必要なものは別の場所から出して補おう・・と、体の機能は働くのです。別の場所からの汗が多くなりますし、臭い成分が血中に戻って臓器にダメージを与えたり、肺の呼吸気に混じるので口臭が臭くなったりします。
これでは意味がありませんね。ワキガの原因は、あなたの生活習慣も大きく影響しているのです。
まずは自分で出来る事は改善して、キレイな良い汗をかける体質に変えてみて、それでもダメなら・・という方向性でいきましょう。