わきがチェックは12項目で、自分で診断してみましょう。そして、自分で改善できることがほとんどですので、頑張って改善を続けたら、わきがはそれに比例して消えていきます。
では、わきがチェックの項目をざっと上げてから、個別に解説していきます。
1、食物繊維を食べない
2、肉や乳製品を食べることが多い
3、有酸素運動をしない
4、耳垢が湿っている
5、ニキビができやすい
6、両親や兄弟がワキガっぽい
7、お風呂にゆっくりつからない
8、わき毛が多い・わき毛が太い
9、1年中エアコンの聞いた場所で過ごす
10、着ている洋服が黄ばむ
11、寝不足やストレスがたまっている
12、わきの下の汗が多い
【わきがチェック1、食物繊維を食べない】
食物繊維を食べない人は、便秘ぎみだったり、宿便といって古い便が腸壁に長年こびり付いてしまう症状が起こります。
こうなると、血液やリンパの中の老廃物が排出できなかったり、宿便の中の悪玉菌が毒素を出してそれが血液に入り汗として出てきます。
アンモニアやVSCという臭い成分は、微量でも人間の鼻につきます。
また、腸の蠕動運動がにぶることによって自律神経のバランスが崩れ、活性酸素や乳酸などがたまりやすくなります。この活性酸素や乳酸がさらにアンモニアを増幅させます。
また、自律神経のバランスが崩れるとホルモンバランスも乱れるので発汗機能が正常に働かなくなり、汗の濃度が濃く臭い汗になってしまいます。
さらに、免疫力が落ちるので汗を分解する雑菌も繁殖しやすくなるのです。汗を雑菌が分解する際に臭い成分を作ります。
【わきがチェック2、肉や乳製品を食べることが多い】
わきの下には、アポクリン腺という特殊な汗腺があり、そこからは普通の汗腺と違っていろんな成分が出てきます。タンパク質・脂質・糖質などが出てきますが、それを雑菌が分解して脂肪酸に換え、アンモニアなどと混ざってワキガ独特の臭いを発します。
タンパク質・脂質・糖質を過剰に摂取すると、アポクリン腺からの分泌量も多くなり比例してワキガの臭いも強くなります。
過剰摂取を避けると同時に、同じタンパク質・脂質でも植物性に変えることが必要です。
【わきがチェック3、有酸素運動をしない】
運動をしないと血行が悪くなります。「体を温めれば血行は良くなるので運動は不要・・」という人がいますが、もちろん冷やすよりは良いですが、有酸素運動ならより血行が良くなります。
身体が動くことで、血管が伸縮しますので末端の血管まで循環が良くなり、かつ血管の柔軟性が増すわけです。運動は自律神経のバランスも整えますので、毎日行わないといけません。
血行が悪くなると、活性酸素や乳酸が蓄積し、アンモニアを増やしてしまいます。また活性酸素が免疫力を落としてしまうので、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
【わきがチェック4、耳垢が湿っている】
耳垢がネバネバと湿っていたら、わきが体質の可能性があります。もちろん炎症などないことや、お風呂上りなどは除きます。
わきが臭の原因になる汗が出る場所は、アポクリン腺でしたが、これは耳の中にもあります。耳の中の分泌量が多い人は、わきの下の分泌量も多いと考えられます。
【わきがチェック5、ニキビができやすい】
ニキビができやすい人は、ワキガにもなりやすいです。ニキビの原因は、毛穴の中の脂質をニキビ菌が分解して脂肪酸に変え、その刺激で炎症や化膿が起こるものですが、ワキガととっても似ていますね。
「脂質をバクテリアが分解・・」というところが一致します。
動物性のタンパク質や脂質を多く摂るとバクテリアのエサが増える・・バクテリアの繁殖を許してしまうのは免疫力が低い・・脂質を酸化させる活性酸素は、疲労・血行不良によって発生しやすい・・
ということなのです。
【わきがチェック6、両親や兄弟がワキガのようだ】
ワキガには遺伝の要素もあります。だから人種によっても差があり、黒人のほぼ100%、白人の70%はワキガ体質と言われています。
遺伝的にアポクリン腺の量が多いということと、動物性中心の食文化も伝わるからです。
自分の臭いはなかなか気付けないものですが、家族の臭いは気付くことがありますね。その場合は、あなたもワキガ体質の可能がありますが、落胆することはありません。
自分で改善できることはたくさんあります。
【わきがチェック7、お風呂にゆっくりつからない】
チェック3のところでお話した血行にも大きく影響がある入浴ですが、身体が温まった状態と冷めている状態を作ることで、自然と汗腺トレーニングにもなっているのです。
それがなく汗腺が劣化してしまうと、汗の濃度が高くなってしまい、臭いも強くなってしまいます。
【わきがチェック8、わき毛が多い・わき毛が太い】
ワキガの臭いが発生する過程では、「バクテリアによる分解」がありましたね。多くの菌類・バクテリア類は嫌気性です。乾燥に弱く、湿気がこもっていた方が活発に活動できます。
わき毛が多く太ければ、風通しが悪くなってバクテリアが繁殖しやすくなります。
【わきがチェック9、1年中エアコンの聞いた場所で過ごす】
これも、チェック3や7でお話した、自律神経・血行・汗腺トレーニングに関わってきます。エアコンの効きすぎによって、汗をかいて調節対応する機会がなくなるので、その機能が劣化してしまうのです。
【わきがチェック10、着ている洋服が黄ばむ】
普通の汗は、エクリン腺という体中にある汗腺から出ますが、成分は少しの塩分とあとはほぼ水分だけです。ですが、ワキガの原因になるアポクリン腺からの汗は、いろんな成分を含んでいます。
タンパク質・脂質・糖質・アンモニア・ピルビン酸・色素リボフスチン・鉄分などがありますので、その色素が汗の色として付きます。
黄ばみや黒ずみ、茶色っぽい場合もあります。
【わきがチェック11、寝不足やストレスがたまっている】
寝不足やストレスがたまっていると、自律神経が乱れ血行不良が起こり、活性酸素や乳酸が蓄積します。現象はチェック3・7と同じことになります。
【わきがチェック12、わきの下の汗が多い】
アポクリン腺から出た成分を雑菌が分解して臭いのもとを作る・・とお話しましたが、それだけではワキガ臭にはなりません。
その成分が、エクリン腺から出た普通の汗によって溶かされ、そこにアンモニアが混ざって、それが気化する際に臭いを放つ・・
これがワキガのメカニズムです。つまり、わきの下のアポクリン腺だけでなく、エクリン腺も多いことがワキガの条件の一つになります。
わきの下がいつもベタベタで、汗が伝う感触があるという方は、ワキガになりやすい人です。
以上が、わきがチェックですが、こうして見てみると自分で改善できることも多いですよね。ワキガは色んな条件が重なって発生していますので、いくつかの要因を消してしまえば、改善はできるわけです。