若返りに成功した人が実践している「ナチュラル・アンチエイジング」のための食事の習慣の中で、一番大切にしているのは、「野菜の半分以上を生野菜にする」ことと「食事の一番最初に必ず生のものを口にする」ことです。
もともと生野菜が大好きで、「体を冷やす」と聞いても止められず、モリモリと食べていましたが、生の食品(調理されていても48℃以下)には、人間の生命活動に欠かせない「酵素(エンザイム)」がたっぷり含まれていることを知ってからは、自信を持ってますますたくさん食べるようになりました。
考えてみれば、野生の動物は調理などしませんから、食べるものはみんな生です。私達人間だって、そうやって何万年も暮らしてきました。
そのうえ服も着ませんし、基本的に外で暮らしますが、冷え症のヤギや羊がいるという話は聞きません。ただし、冷蔵庫で冷やしたものをそのまま食べると、当然、体は瞬間的に冷えますので、そんなところから「体を冷やす」と言われるようになっただけなんです。
生野菜を食べ続けたおかげもあって、若さを保っている人は今や代謝が上がり、平熱も36・7℃くらいになりました。もう、少しくらい冷えた野菜を食べても何ともありません。
でも、冷えが気になる方は、最初は生野菜を常温近くまで戻してから食べたり、バーニヤカウダなどの温ソース(ただし48℃以下)をつけて食べるといいと思います。
そもそも酵素(エンザイム)は、大きく「消化酵素」「代謝酵素」「食物酵素」の3つに分けられます。消化酵素と代謝酵素は私たちの体の中でつくられる酵素(体内酵素)で、食べ物に含まれているのが食物酵素です。
生の食べ物にはこの食物酵素がいっぱい含まれていて、消化を助けてくれます。とくに、食事の最初に生のものを口にしておけば、あとに食べる食品の消化も助けてくれます。
食物酵素をたくさんとると、消化酵素がそれほど必要でなくなり、その分、体内で代謝酵素がたくさん作られるようになります。代謝酵素が増えると、代謝が上がり、余分な体重も落ちやすくなります。老化のもととなる活性酸素を除去する「SOD酵素」も増えます。
実は、人間が一番エネルギーを使うものは「食べ物の消化」なのです。それを助けてくれるわけですので、余計なエネルギー消費をしなくて済みますよね。
一生のうちに体内でつくられる酵素の量は決まっているので、より多くの量を代謝酵素にまわしたいものです。生の食べ物をたくさん食べて酵素をとることは、アンチエイジングケアには欠かせないことなのです。
酵素は、生野菜、果物、おろし野菜、スムージー、手作りジュース、お刺身などにたっぷり含まれています。漬物、生みそ、納豆、キムチなどの発酵食品にも含まれていますね。
それから、酵素は48度以上で死んでしまうわけですが、実は玄米だけは別なんです。玄米の酵素は加熱しても死なずに、むしろ活性化します。主食は玄米ご飯がおすすめです。
酵素を意識した生活を送るようになってから、ダイエットをしなくても余分な体重が勝手に落ち、体温が上がって代謝と免疫力がアップしました・・・