脂肪が多い動物性食品をたくさん食べると、女性ホルモン濃度がかなり高くなります。

女性ホルモンは脂肪が原料ですので、脂肪摂取量が多いと女性ホルモンが増えすぎて、月経過多から子宮内膜症になったり、乳ガンなどのリスクが高まったりします。

ただ、あなたもご存じのように、女性ホルモンには、肌のコラーゲンやエラスチン(肌のハリを保つ成分)を増やしたり、美しい髪を保ったり、骨を強くしたり、コレステロールの蓄積を防ぐなど、美容に良い面もたくさんあります

女性ホルモンはいわば天然の美容液ですから、脂肪摂取は少なくても美容上困るし、多すぎても困ります。血中女性ホルモンを、多すぎず少なすぎず適度に保つことは、若返りアンチエイジングケアの最重要課題のひとつです。

かといって、動物性脂肪をとりすぎると、先ほどお話したようなリスクも上がります。ですから、肉を食べないかわりに、女性ホルモンの原料になる「オメガ3脂肪酸」をたくさん含む、良質な植物油・魚油・ナッツを欠かさないように食べていきましょう。

このオメガ3は、人間は体内では作ることができないため、食べ物からとらなければならない必須脂肪酸のひとつです。

ある美容の先生は、10年以上欠かさずフラックスオイルを毎日大さじ1杯、ドレッシングの材料としてサラダにかけたり納豆にかけたりしていますし、チアシードもジュースや豆乳などに入れて食べているそうです。

他には、アーモンド、くるみ、カシューナッツなどを、サラダや炒め物に入れて食べるようにもしています。

もちろん、いくらいい油でも、食べすぎると太りますのでご注意ください。オメガ3は、他にはお魚にも含まれています。特にサケやサバなどの青魚に多く含まれています。

油は若返りアンチエイジングケアにとってこんなにも重要なのに、製造方法がとんでもなく機械的・化学的なことを知っていますか?

油をつくるには、石油系溶剤のヘキサンを植物にかけて脂肪分を溶かしだし、高温で加熱してヘキサンを蒸発させます。ヘキサンには強い毒性があるので、高温で蒸発させて除去することが義務づけられていますが、完全に除くことは不可能だといわれています。

このあと、油に生じたガム質などをリン酸などで除去し、苛性ソーダなどでアルカリ処理を行ない、漂白し、さらに230℃の高温で加熱して脱臭します。最後に、発がん性が指摘されているBHAやBHTといった合成の酸化防止剤が添加され、できあがりです。

こういう作り方(化学溶剤抽出法)をされた油は、大切な栄養素やオメガ3脂肪酸は消え、細胞を老化させるトランス脂肪酸や活性酸素、過酸化脂質などが増えていますが、これがスーパーでふつうに売られている、ごく一般的な油の作り方なんです。

ゾッとしませんか?

油を選ぶときは、昔ながらの「低温圧搾法」「コールドプレス」と書かれたものを選ぶようにすると良いです。もちろん、ちょっとだけ効果ですが、健康はお金に換えられません。

ほかに女性ホルモンのために積極的に摂るべきものは、やっぱり大豆製品です。

大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンが足りないときに補ってくれます。大豆にはオメガ3も含まれています。

他には、レッドクローバーのハーブティーや葛湯にも、イソフラボンが多いですね。種からしばったざくろジュースやいちじくには、植物性の女性ホルモンが含まれているので、ときどき食べると良いです。また、フランス海岸松樹皮エキスは卵巣の老化を食い止めるそうです。

その他には、アンデスいものマカのパウダーです。マカには女性ホルモンの働きを活発にし、バランスを整える働きがあるのです。水素のサプリメントも、善玉女性ホルモンを増やしてくれるので、頼もしい味方ですが、出来る限り天然食材で摂っていきたいものです。

悲しいかな、40歳を過ぎると女性ホルモンは徐々に減っていきます。女性ホルモンの減少を食い止め、適度な量を保っていきたいものです。

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女性ホルモンの減少を抑える方法はオメガ3の摂取」の解説ページです。