赤ちゃんの肌ってツヤツヤ・スベスベですよね。でもね、本当は赤ちゃんが生まれたその瞬間から、お肌の老化ってじつは始まってるんです。

そう聞くとビックリですが、その老化の正体が「活性酸素」なのです。

例えば、果物とか野菜を切ってしばらく放置するとその切り口が茶色くなったり、鉄なんかの金属はサビたりしますよね。これは酸素によって物質が「酸化」するからです。

活性酸素は、あなたの体の細胞を強力にサビつかせてしまう、悪い酸素なのです。活性酸素は、普通の酸素に比べて、ものすごく化学反応を起こしやすい悪者なんです。それがあなたの身体の中で大量に発生すると、細胞や遺伝子を傷つけて老化を引き起こすのです。

しかもそれだけじゃなくて、活性酸素はお肌のシミやシワなどの老化以外にも、ガン細胞を増殖させてしまうことも分かっています。

■紫外線・過労・ストレス・喫煙などで活性酸素が大量発生する

人間は呼吸をするときに酸素を取り入れて、エネルギーを燃焼して活動しているわけですが、このときにもじつは活性酸素が発生します。

ただ呼吸しただけで活性酸素が発生するのですから、あなたが生きて息をしている限り、もう老化からは逃げられない宿命なんですね。

でも普通は、あなたの体には活性酸素を除去するシステムがちゃんと備わっているんです。

それは何かというと、「抗酸化力」のある「酵素」などが、あなたの身体の中で働いてくれて、活性酸素をドンドン取り除いてくれているんです。それでも、その体内の抗酸化力も、30歳を過ぎると弱くなっていくんです。

さて、その活性酸素をたくさん生み出してしまう原因ですが、具体的にあげるとまだまだたくさんあります。

例えば、無理な運動紫外線を浴びてしまう仕事の過労やストレスタバコお酒の飲みすぎ、食べ物の中の添加物や化学調味料、PM2.5とか光化学スモッグなど大気汚染に含まれる化学物質、使い古した酸化した食用油(古い揚げ物など)があります。

他には、慢性的な高血糖があると、それが身体の中に活性酸素を産生して、老化を進めたりやガンが増殖することが分かってきたのです。だから、甘い物を食べ過ぎるのは成人病やダイエットだけじゃなくて、お肌にも悪いんですね。

さて、活性酸素の原因になると言われているのは、紫外線・大気汚染・食生活・過労ストレス・喫煙などさまざまですが、現代生活を送っている以上、これらを全部避けることは大変ですよね。

でも、それらを極力避けつつ体内の抗酸化力を高める努力は必要ですし、とても効果があります。

「ストレスはお肌の老化を早める」といわれる理由は、ここにあったんですね・・・

■スキンケアの物理的刺激で肌がチリチリ炎症を起こす

皮膚科の診察室を訪れる患者さんの肌を見てみると、間違った悪いスキンケアのせいで、お肌を傷付けている人が少なくありません。

特に多い例ですが、お肌を強くこすりすぎて出来てしまったシミです。特に頬骨の出っ張った部分が強くこすられ手しまうので、そこをゴシゴシ洗うクセのある人に出来やすいです。

また、コットンなんかでボンボンとたたくクセのある人は、赤ら顔になりやすく、毛細血管が赤く浮き出てきちゃう場合もあります。

それから、拭き取るタイプのクレンジング用品を使っている人は、ティッシュとかコットンの摩擦刺激によって、肌がガサガサに乾燥したり、ブツブツのニキビみたいな湿疹ができたりすることがあります。また、肌に合わない化粧品なのに無理して使い続けた結果、シミになってしまった人もいます。

他にも、昨今のマッサージブームのせいか、強いマッサージでかえってシミやシワを増やしてしまうという悲惨な結果になるケースも増えています。

■慢性的な炎症によってお肌を傷めて老化が進む

以上のような、「こする」「たたく」「引っぱる」などの物理的刺激や「自分に合わない化粧品」などのダメージは、必ずお肌に炎症を起こしてしまいます。

毎日毎日こんな間違ったスキンケアを行っている人は、お肌の上に慢性的な炎症を起こしていることになります。

炎症によって活性酸素が発生して、それがいつもお肌にダメージをあたえ続け、あなたの老化を早めてしまうのです。この慢性炎症は、お肌の老化の大きな原因として、近年皮膚科の世界で注目されています。

間違ったスキンケアで、あなたのお肌は炎症を起こしていませんか?

毎日のお手入れを見直して、慢性炎症による老化からお肌を守りましょう。ついつい「早くキレイになりたい!」と頑張りすぎて、マッサージやクレンジングが強すぎてシミやシワがてきちゃうんですね。気をつけなくちゃ!

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老化を引き起こす活性酸素と炎症の原因」の解説ページです。