お肌の老化の象徴といえば、シワですよね。さて、そのシワになる要因は乾燥だと、あなたは信じていませんか?

コスメカウンターにおいて肌の水分量調査を受け、「お肌が乾燥しているはずです」と言われて、あわてて化粧水を買い込んでしまう。

そういった体験をお持ちの方も多いはずです。

「シワは乾燥から起こる。ですので、お肌には化粧水で水分をたっぷり与えればOK」というのが、スキンケアの定説として言われています。

ですが実は、ちまたで一般的に言われているこの常識こそ、若返りエイジングケアの最大の間違いなのです。

例を上げると、水分が抜けた干しシイタケはシワシワですよね。でも干しシイタケを水に入れて戻すと、シワがのびて膨らんで張りが出ます。

だから同じように、お肌にも化粧水をたっぷりと与えれば、潤ってシワが伸びるはずと考えてしまいがちです。

しかし、残念ですがそう上手くはいかないのです。皮膚科学的に解説すれば、シワというのは、乾燥が原因なのではなく、お肌のコラーゲン不足が大きな要因なのです。

誤解されたウワサにだまされないで、若返りエイジングケアについて、正しい知識をもちたいものです。

表皮と真皮の図解

上図は表皮・真皮の解説図です。コラーゲンはベッドマットレスのスプリング、エラスチンはスプリングをつなぎ止める部分、ヒアルロン酸はスポンジ部分に例えることができます。

肌のいちばん上にある表皮。「角層」と「角層以下の表皮」とで構成されていて、外的刺激から肌を守っています。

角層は、外敵から身を守るシャッターのようなものです。

角質細胞がレンガ状に約20層(顔の場合)積み重なってできている層です。水分を約20%含んでいます。

ラップフィルムと同じくらいのわずか0.02ミリの薄さながら、肌に触れる外からの刺激などが体内に入らないよう守ったり、肌内部の水分が蒸発しないように守ったりと、いわばシャッターのような働きをしています。

角層の下の表皮は、肌の生産工場です。真皮との境目にある「基底層」で生まれた表皮細胞が、しっかりとくっついて、伸びても破れないような丈夫な表皮をつくっています。

その他にも、外的刺激から肌を守る免疫細胞や、メラニン色素をつくりだすメラノサイトも含まれています。

摩擦などの物理的刺激や化学的刺激を、総合的に防御する重要な働きをもつのが表皮です。

表皮の下にある、いわば肌の土台のようなものです。主な役割は、肌の弾力を保ち、真皮内にある毛細血管により栄養と酸素を肌のすみずみまで届けることです。

コラーゲンは丈夫なたんぱく質からできた線維で、水分を除いた真皮の約70%を占める主要成分です。真皮の中に網目状のネットワークをつくることで弾力をキープしています。

シワやたるみは、このコラーゲンの減少や変性によって肌の弾力が失われることが主な原因です。

エラスチンはゴムのような弾力のある線維で、コラーゲンのところどころをつなぎ止めるように支えています。

水分を除いた真皮の5%前後を占めるものですが、年齢とともに減ってしまい、これも顔のシワやたるみの原因になります。

ヒアルロン酸は、コラーゲンやエラスチンでつくられた網状構造のすき間を埋め尽くすゼリー状の物質です。

ゼリー状なので弾力もあり、真皮の構造を安定して保ちます。このヒアルロン酸は水分保持力が高く、化粧品では保湿成分として配合されています。

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お肌の老化シワ・たるみの原因とは」の解説ページです。